4月13日(土曜)の淡交会研究会において、鮒子田業躾先生のご指導の基、行之行台子の研修をさせて頂きました。
久々の奥伝の稽古で、緊張度はマックスに、十分な点前もできず、先生のご質問にも適切に回答することもできず、不満足な点前だったと、反省したものです。
しかし、鮒子田先生より、貴重で且つ適切なご指導を頂き、普段の稽古とは違った貴重な
お話も伺へて、とても良い勉強をさせて頂きました。其れだけで、大満足でした。
奥伝は教本は特に無く、「口伝」という、師から弟子に直接伝授された内容を基に、自分で作成した手順書で稽古を行い、当日を迎えました。が、こうして研究会で、不明な点や間違って覚えていた点を、直接丁寧に修正して頂き、有難く学ぶ事が出来ました。
また、自分の点前は、順序を覚えただけの上辺だけの点前だったのでは?、本当に体に身に着いた点前だったのか?、一つ一つの意味をきちんと理解しているか?、、、、等々、不安に思っていた点をわかりやすぐご説明頂き、自信を持って、今日の内容を社中の者に伝へたいものだ、と実感いたしました。
「茶道は点前だけの内容では無い」と言われます。
何かを学ぶにあたっては、自分を空っぽにし、先入観を持たずに、先ず呼吸を整え何も無い状態で新しいことを取り込みたい、、、と分かってはいたのですが、修行の足らない我が身、つい、力みこんでしまいました。
「"和教情寂"の寂は、自分の中の余計なものを捨て去りなさいという事です」と、宗家研修会で、お家元から御教え頂きました。空っぱの気持ちで、茶の湯の本来の相に近ずいていけるように精進したいものだと、改めて実感させられた研究会でした。
いろいろな事に感謝の1日でした。